スタミナ食うなぎの栄養

ウナギかば焼き

 

ウナギは美味しくて栄養満点!
【DHA(ドコサヘキサエン酸)】

ウナギ100gの中に約1330g含まれています。同じ100gでアジは748g、サバは1780gが摂取できます。
DHAは必須脂肪酸のひとつです。脳や神経のはたらきを正常に保ち、老化による学習能力や視力低下、生活習慣病の予防などに役立ちます。

 

【EPA(エイコサペンタエン酸)】

ウナギ100gの中に742mg含まれています。同じ100gでサバは1600mg、サンマなら890mgが摂取できます。
EPAも必須脂肪酸の仲間で、血液をサラサラにして血栓や動脈硬化を防ぐはたらきがあります。

 

また、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果も認められています。

 

【ビタミンA】

ウナギ100gにおよそ5000IUが含まれており、蒲焼1人前で1日に必要な量をまかなえます。
ビタミンAは目の機能を維持し、皮膚や粘膜のうるおいを保つはたらきがあります。ビタミンAには「カロチン」と「レチノール」の2種類があります。カロチンには抗酸化作用があり、動脈硬化や老化の予防に効果が期待できます。

 

【ビタミンB1】

牛乳の25倍、ほうれん草の10倍のビタミンB1が含まれており、100gで1日の必要量が補えます。
身体に取り込んだ炭水化物や糖質をエネルギーに変えるはたらきを持っているため、疲労回復や脳のはたらきの活性化に役立ちます。

 

【ビタミンB2】

ウナギは魚介類の中ではビタミンB2が豊富で、蒲焼100gで0.74mg、1日の必要量の半分程度が摂取できます。
糖質やたんぱく質の代謝、脂肪の分解をうながします。皮膚や肌、髪、爪などの健やかさを保ち、抵抗力を高めます。ビタミンB2が不足すると、口内炎や眼精疲労などが起きやすくなります。

 

【ビタミンE】

蒲焼100g中に4.9mg含有しており、日本人の1日の所要量の大半を補うことができます。ビタミンEには高い抗酸化作用があります。血液をサラサラにして動脈硬化を予防し、悪玉コレステロールを抑制。冷え性や肩こりなどの血行不良による諸症状の改善にも効果があります。

 

【カルシウム】

100gあたり150mg含まれており、成人の1日の必要量の約1/4がまかなえます。
カルシウムは骨や歯の生成に関わる大切なミネラルです。ビタミンDやリンと一緒に摂るのが効果的。

 

【鉄】

100gあたり0.8mgあります。
鉄は赤血球をつくり、体内に運ぶのに欠かせない成分です。ウナギには体内の吸収がいいヘム鉄が含まれており、ビタミンCによって吸収がよりうながされます。

 

 

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寒の土用の丑の日

本当においしいのは「寒うなぎ」

「土用の丑ってなに?」のところで説明したように、土用の丑は春夏秋冬ごとにあり、1年に4回巡ってきます。

 

土用の丑は夏場が有名なので、風物詩のウナギも夏が旬のように思いがち。でも実は、寒い時期を乗り越えるために脂を蓄えるため、ウナギは秋口から冬にかけてが一番おいしいのです。

 

そもそもウナギを夏の土用に食べるようになったのは、夏に売れないウナギを売るために平賀源内がプロデュースした宣伝がヒットしたため。確かに栄養が豊富でバランスもよく、夏バテにはいい食材ですが、ウナギ屋さんから見れば「夏は健康のため、旬の冬はおいしさを楽しむため」に年中食べてほしいというのが本音ではないでしょうか。

 

 

うなぎのまち岡谷が発祥の「寒の土用の丑の日」

長野県岡谷市は近代スケート発祥の地で、たくさんの氷上の名勝負を生んだ国際公認リンク「アイスアリーナ」があります。スケートの町として有名で、オリンピックや国際大会などに出場する選手も数多く輩出しています。

 

そんな岡谷市のもうひとつの魅力が「寒ウナギ」。岡谷市は天然のウナギが生息していた諏訪湖に面しており、昔からウナギの漁獲量や消費量が多い土地です。こちらでは冬場のおいしい「寒ウナギ」をもっと食べてもらおうと、1月最後の丑の日を「寒の土用の丑の日」と定め、全国にPRしています。

 

毎年2月には「寒の土用うなぎ祭り」が催され、岡谷市自慢のうな丼やうなぎ炭火焼の短冊串、うなぎのタレを使ったうなたれ団子、信州のご当地丼など、うなぎ料理をはじめとした多彩なグルメが味わえる冬の一大イベントになっています。